
福島県立医科大学医学部合格(総合型選抜)
緑川 梨音
この度、私は福島県立医科大学医学部の総合型選抜に合格することができました。中学生の頃から、地域医療や災害医療に力を入れている福島県立医科大学に強い憧れを持っていました。
高校1年生で参加したオープンキャンパスでは、大学の雰囲気や理念に触れ、ここで学びたいという思いがより強くなりました。受験を振り返って特に良かったと感じるのは、数学と英語の基礎を早い段階で固められたことです。中学生のうちに漢検・英検・数検の2級取得を目標にし、英語は4級から着実にステップを踏んで中学2年生の終わりに2級に合格しました。数学は大先生の手作りプリントで予習を進めたことが青チャートに取り組む際の大きな助けになりました。また、数Ⅲの基礎を高校1年生のうちに終えられたことも高2以降の学習の余裕を生み、アドバンテージになったと感じています。
課題がほとんど出ない環境だったこともあり、早めに自分に合う参考書を選び、繰り返し取り組むことの大切さも学びました。私は学校配布の英単語帳が合わなかったため、自分に合う別の単語帳を使っていました。特に「鉄壁」はイラストや語源の説明がわかりやすく、単語のイメージが残りやすいのでおすすめです。また英検では準1級取得を目指し、2冊の単語帳を併用しました。英検は語彙力とリスニングが合否を左右するため、単語力を重点的に鍛えました。自分で単語カードを作り、登下校の時間やスキマ時間にこまめに見返すようにしていました。ふと単語が浮かんだ時に意味を思い出す習慣をつけたことで、自然と記憶が定着したと感じています。
反省点もあります。高校に入ってから中だるみをしてしまい、英語と数学だけに偏った学習が続きました。結果として理科と古文・漢文、社会の取り組みが遅れ、高2の共通テスト模試では化学20点、物理30点(いずれも100点満点)という結果となり、危機感を覚えました。そこから受験勉強に本格的に向き合い始めました。古文・漢文は、多くの学校で高1のうちから基礎を固めていると後から知り、自分ももっと早くから取り組んでおけば良かったと感じています。
高3になると覚えることが一気に増え、古文と漢文に時間を割く余裕がなくなるので早い時期に身につけることが大切だと思います。ただ、英語と数学の基礎を高2までに終えられたことで、授業中は演習に集中でき、他教科にも時間を回せた点は良かったと思います。そして、小中の理科と社会の勉強は高校でも役に立つので、中学生の頃からできる限り基礎を身につけた方がいいと思います。特に社会は高校からは地理歴史公民と分野が分かれますが、3つの分野は繋がっているので小中学校で学んだことが活きています。例えば、私は地理選択ですが、歴史を浅く知っているだけでも地理と歴史が繋がり、かなり覚えやすくなることがありました。
過去問演習についても反省があります。私は志望校の過去問を本番3週間前に焦って5年分解いたため、直前になって初めて自分の弱点に気づくことになりました。遅くても3ヶ月前には取り組み、苦手分野の補強に時間を使えるようにした方が良いと感じました。
また、志望校だけでなく、同じレベルの他大学の過去問にも挑戦しておくことをおすすめします。パターンに頼りすぎず、幅広く対策しておくことが力をつけることになると思います。学習面以外では、課外活動の成果が総合型選抜で大きな強みになったと思います。高校1年生の頃から地域のボランティアに参加し、部活動では詩吟部に所属していました。外国人の方や小学生と関わる活動は視野を広げるきっかけになり、面接でも学びの幅や興味の柔軟な考え方をアピールする際に役立ちました。
生活習慣の大切さも実感しました。睡眠不足だと授業に集中できないため、最低6~7時間は寝るようにしていました。しっかり睡眠をとり、頭が働く状態で勉強するほうが効率が良く、結果的に学習時間を増やすことができました。受験期の前に自分に合う生活リズムを見つけることはとても大切だと思います。振り返ると、こうした毎日の習慣の積み重ねが大きな力になったと感じています。2次試験の前は多くの先生方に協力していただきました。10人ほどの先生方に面接練習をお願いし、朝の時間、昼休み、放課後を使って対策しました。想定外の質問にも対応できるよう、あえて面接用ノートは作らず、今までの経験や志望理由をしっかり頭の中に入れて備えました。そして、先生方との練習の中で、自分の言葉で表現する力を磨くことができました。支えてくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
東京外国語大学国際日本学部国際日本学科合格(学校推薦型選抜))
海老名凛乃
私は、東京外国語大学国際日本学部の学校推薦型選抜に合格することができました。
私が東京外国語大学国際日本学部を志望校として考え始めたのは、高校3年の春でした。そのため、オープンキャンパスはオンラインで一度しか参加できませんでした。しかし、それが志望するきっかけになったので、来校型でもオンラインでもオープンキャンパスへの参加は大切だと感じました。後に現地へ向かい、雰囲気や立地を確認した上で、第一志望に決定しました。
まず、出願資格や条件についてですが、これは大学ごとに変わります。私の場合、出願資格として、CEFRのB2以上の英語4技能資格検定スコアが必要でした。私はそれに値する英検のスコア2300点以上の獲得を目指しました。対策にあたり、語彙力とライティングに特に力を注ぎました。単語帳、スマートフォンアプリ、対策動画を目的に応じて活用しました。単語を見て瞬時に意味を思い出せることを目標にし、隙間時間と就寝前の記憶が定着しやすい時間に学習しました。2度目の受検で条件を満たし、準1級を獲得することができました。事前に自分の志望校の要項を確認すること、そしてその条件を満たすために努力することは大事だと感じました。
受検を目的にしたわけではありませんが、様々な経験をすることが合格の鍵の一つになるかもしれません。高校3年の夏休みに、いわき―カウアイともだちアロハ事業で市の代表として、ハワイ州カウアイ郡へ約1週間のホームステイをしました。ホストファミリー一人ひとりの名前に良い意味の漢字を当てはめて書道で書いたものをそれぞれ説明して贈りました。また、ハワイの英語のスラングについて質問したところ、移民とのつながりも深い「ピジン」という言語に出合うことができました。さらには、日本文化の浸透を目の当たりにしたり、カウアイ島に人種差別のない多文化共生社会が成り立っていることに感動したりしました。このことが、自分の中の素晴らしい体験となり、大きな強みとなったのだと思います。それ以外にも、ブリティッシュヒルズでの英語研修や英会話部主催の異文化交流会、グアムでの英語での学校代表挨拶、探究活動、近所で開催される外国人との交流イベント、部活動など、幼少期から高校3年までの様々な活動が非常に強固な支えとなりました。自分の興味があることには積極的に働きかけることが大切だと実感しています。
入試は第一次審査と第二次審査の構成で行われました。前者は志望理由書と活動報告書の書類審査、後者は小論文と面接です。志望理由書では、自分がやりたいこと、その実現のためにどれだけ志望校での学修が不可欠であるかを親や先生と相談しながら言語化していきました。これまで関わってきた国際交流や部活動について書きました。自分をアピールするために、自分の経験と志望理由書がつながることを意識して文章を作り、より印象付けるために添削資料として写真も付けました。どちらも文字数が多く、黒ボールペンで自筆するため、丁寧な文字を心掛け、清書にもかなり時間がかかりました。ミスするたびに書き直したため、余裕を持って準備することが大事です。
小論文は、大学に直接行かなければ過去問を見ることができなかったので、ChatGPTやGoogle Geminiを使って練習問題を出してもらい、自分の論文を添削してもらうことを何度も繰り返しました。私は内容にこだわってしまう傾向があったので、時間内に字数を守って書き終えることを優先して行いました。面接は、志望理由書などの書類に書ききれなかった強い思いを伝えることができる機会だと捉えていました。また、どのような質問でも、志望理由につながる筋の通った回答をすることを強く意識しました。練習は先生や友人に協力していただきました。
結果は合格となりましたが、その過程で様々な失敗もしました。英検のスコアの証明方法を誤解して大学に問い合わせたり、書類の清書がうまくいかず切羽詰まったり、本番で腕時計を携帯し忘れてひっ迫したりと様々な反省点があります。今後、同じ失敗をしないようしっかり踏み台にしたいと思います。
私が合格できたのは、日本語教師として人と人との架け橋になりたいという私の目標と大学でできることが合致していたこと、そして大学で学びたいという意志、さらにそれを伝えた書類や面接で、一本の筋が通っていたからだと思います。この一貫性と強い思いが鍵になったのだと思います。
最後に、受験を通して人の存在のありがたみ、人とのつながりを感じました。様々な人がいるからこそ、成し遂げられるのだと強く思います。今まで私の人生に関わってくださった方々に心から感謝しています。



















